常時人気の習い事の一つであるスイミング。昔と違い、小学校に入ったら誰でも泳げる時代ではありません。わが子が泳げるようになるためにはスイミングに通う事が必須となっています。いつから始めたらいいか?小学校のスイミングの授業とスイミングスクールを俯瞰的にみて考えました。
小学校のスイミングの授業ってどんな感じ?
わが子の小学校は23区内にあり、屋根なしの屋外プールがあります。6月頃からスイミングの授業が始まるのですが、回数は授業2コマ(45分×2)がたった5回。昔は水温と気温を足して50度に満たないと入れないという事がありましたが、今は違います。気温が35度を超えると入ることができません。そのため、夏休みのプールはありません。
一般的な小学校の場合
わが子の小学校は泳げる子もいれば泳げない子もいます。「1年生に泳げる人は手をあげて」と声を掛けたら2割ほどしか手をあげなかったそうです。そのためカリキュラムは一般的なもので、こんな感じです。
1年生は完全な水遊び。学校から「ほとんど顔を見ずにつけないのでゴーグルはいりません」と連絡をもらいました。水中に沈められたおもちゃを取ったり、あっぷっぷと潜る位。体育座りのように膝を抱えて浮くといった溺れない訓練もするそうです。2年生も水遊びが中心で「けのび」をしたり、ビート板で少しバタ足をしたり。3年生でやっと泳ぎ始めます。泳げる子がお手本で、クロールをしたりするそうですが、泳げない子は全く泳げず終わるとか。
泳げる子ばかりの小学校の場合
一方、スイミングスクールが近くにある小学校は違います。1、2年生のうちは泳げない子もたくさんいて、ほぼ水遊びだったそうですが、3年生になった途端に異変が。ほとんどの子がスイミングスクールに通っていて、25メートルクロールができない子が学年でたった2人になっていたそうです。その結果、2人だけがプールの端で先生と練習をし、残りの子たちは「クロール25メートル○回泳いで~」と言った指示で泳いでいたとか。この場合泳げない子にとってはとーっても辛い時間です。
わが子が泳げるようになるためには
小学校のスイミングだけで泳げるようにはなりません。昔ほど練習回数が取れないし、そもそも小学校のスイミングが「泳げるようになること」から「水の事故を防ぐこと」に重点を置いているからだと思います。
わが子が泳げるようになるには、スイミングスクールに通うのが一番の近道です。市民プールでパパママが教えるのもアリだとは思いますがあまりお勧めではありません。
パパママがスイミングを習っていた経験があるのであればポイントを押さえて教えることができるかもしれません。が、スイミングを習っていた人ほどわが子をスイミングに通わせています。市民プールでわが子にスイミングを教えている人ほど、意外とスイミングの基礎を知らなかったり…💦
スイミングを始めるお勧めのタイミング①
スイミングを始めるお勧めのタイミングは幼稚園生です。幼稚園生はその子によって成長差が大きいので悩ましいのですが、赤ちゃん体系を脱したアクティブな子は年中さんスタートがお勧めです。
赤ちゃん体系で足が伸びていないタイミングだと、バタ足がうまくできません。どうしても太ももからキックができず、ひざを曲げたキックになってしまいます。この状態でバタ足の癖がついてしまうとなかなか正しいフォームに戻すことができません。
運動が得意な子、運動が好きな子ならば、年中さんから始めるのが良いと思います。コーチの言葉の説明で理解できなくても、お手本の真似をして体が動かせるようになったらはじめ時です。
スイミングを始めるお勧めのタイミング②
お話を聞いて理解できるようになった年長さんです。
他のスポーツ同様に、スイミングも「コーチが言葉で説明をして」「コーチがやって見せて」「子どもが実際に体を動かし、コーチにフォームを正してもらう」と言う流れを繰り返すことで上達します。コーチの説明とお手本で理解できているのと理解できていないのでは雲泥の差です。
運動があまり得意ではない子でも年長さんになるとぐーんと運動能力が上がります。それまで以上にいろいろとできるようになった年長さんはお勧めです。
①②のタイミングでスイミングを始めたら、進級しても同じ年位の子が多く、楽しくスイミングスクールに通えると思います。小学校のスイミングで嫌な思いをする事はほぼないでしょう。
スイミングを始めるお勧めのタイミング③
コスパ重視と言うご家庭なら、小学校2年生が良いと思います。体も大きくなり、説明に対する理解力も高く、トントンと進級できると思います。
であれば、もっと大きくても…と思うかもしれませんが、私はあまりお勧めしません。と言うのも、何歳から始めても基本的には水慣れから始まります。ある程度の級に進級するまではずっと周りの子に比べて自分がすごく上と言う状況が続く可能性が高く、スイミングスクールに行くのが嫌だと言いかねません。(その子の気持ち次第ですが)同じくらいの年齢の子が多い方がスイミングスクール通いもより楽しくなるのではと思います。
スイミングスクール通いのタイミングを逃してしまった場合
小学校のスイミングでは泳げるようにならないとは言え、高学年になってくると泳げない子の方が少なくなります。そうなってからスイミングに通い始めようとしても、水慣れのタイミングでは「自分は高学年なのに、幼稚園生と一緒のクラス」という事もあり、通う事を嫌がる子も多いと思います。
そのため、市民プールで高学年の子と親が2人で来ている人はよく見かけます。…が、残念ですがなかなか上達しにくい。
そんな時、「高学年から入会限定で、25メートルクロールを目指す」など大きくなってから始める子のためのクラスを設けているスイミングスクールもありますので、探してみるといいかもしれません。
あとは、期間限定だからと腹をくくらせてスイミングスクールに週2回以上で通う、短期集中講座に入会するのもお勧めです。高学年であれば、理解力も運動能力も高いです。短期間で集中して通うだけでポイントを押さえ、泳げるようになるものです。
選手や育成クラスに通わせたい場合
選手や育成クラスに通わせたいと言う場合は状況が違います。よろしければこちらもどうぞ↓↓
スイミングは人気の習い事でもあるため、いざ行ってみたらキャンセル待ちですぐには入れない事も。特に土日のクラスを希望する場合は、50人待ちなんてことも。4月や夏休み明けなどキャンペーンを行っている時期は特に混みあいます。可能であれば比較的すいている平日(月火)がお勧めです。