離乳食が完了して、幼児食へ移行するとよく耳にする「うちの子野菜嫌いなのよね」と言う言葉。野菜は体を作るために必要な栄養素ではないけど、体の調子を整えてくれる、パパママにとっては食べてほしい食材のひとつです。
筆者は両親が野菜好きだったこともあり、自身が小さな頃から多くの野菜が食卓に並んでいました。そのため自身が親になった今もたくさんの野菜を食事に取り入れており、子どもたちも比較的野菜好きなようです。そこで子どもに野菜を食べさせるためにしている事をご紹介します。
- 野菜に興味を持ってもらう
一番いい方法は野菜を育てて食べる事だと思うのですが、都会ではなかなか難しい。せいぜいミニトマトやなすをプランターで育てるくらい。それよりも、子どもと一緒にスーパーや八百屋さんへ行き、子どもに野菜を覚えてもらうのはいかがでしょうか。ぜひ、「きゅうりを一袋取って」とか、お手伝いをお願いしましょう。「今、この野菜は旬だから安くておいしいんだよ」なんて話をして更に興味を持ってもらえるような話ができたら最高です。
食卓にのぼったカットされた野菜ではなく、野菜そのものの形と名前を覚えてもらう。大人だって買った野菜がこの料理に入っているとわかると、食べてみたいって思いませんか。1年間続ければ旬の野菜が何かなんてことも覚えられるかも?!
- 野菜を一緒に調理してみる
時間がある時には、一緒に台所で野菜を調理してみましょう。自分で作ったご飯は特別で、嫌いな野菜が入っていても結構おいしく食べられるものです。
どの工程をお願いするかはその子次第ですが、小さな子であれば野菜を水で洗ってもらったり、玉ねぎの皮をむいてもらうのはいかがでしょうか。夏ならばとうもろこしがおすすめです。筆者は2歳頃から子どもたちにお願いをしていますが、一生懸命やってくれますよ。(とても時間がかかるので、急いでいる時はおすすめできませんが・・・)
スプーンやフォークが上手に使え、お話が理解できる頃であれば、切りやすい野菜を包丁で切ってもらうのもおすすめです。
- 容器で特別感を出す
生野菜サラダが苦手な子にぜひチャレンジしてほしいのが、ファーストフード店のシャカシャカサラダ。容器に入ったカット野菜にドレッシングをかけてシャカシャカ混ぜて食べるやつです。
筆者の上の男の子は生野菜だけは苦手でした。しかしある日、マクドナルドで親子で食事をする際、奇跡が起きたのです。子どもたちがそれぞれおもちゃ欲しさにハッピーセットを食べたがるので、サイドメニューにフライドポテトを頼んでいました。上の子6歳は、一人ですべて完食してしまうのですが、下の子がまだ3歳でフライドポテトが多すぎるため、親の分のセットメニューでサイドサラダを選択しました。
すると、家庭内ではまず使わない真ん中で割ってかけるタイプのドレッシングに興味を示し、ドレッシングをかけた後にシャカシャカ振って混ぜるのもとても楽しく見えたようです。
子どもの口から「一口食べてみたい」が出ました。一口あげると「おいしい!」もっと頂戴、もっともっと・・・・と、気がつけば一人で完食していました。
筆者は「息子は胡麻ドレッシングが好きだったんだ」と誤解し、早速夜、レタスに胡麻ドレッシングをかけてあげたのですが、どうも今ひとつ。昼の食いつきとは違います。
そこで、次にマクドナルドへ行った時にサイドサラダを注文し、容器を持って帰ってきました。その夜、マクドナルドのサイドサラダを参考に、さまざまな野菜を入れて食卓に準備しました。息子の目の前で胡麻ドレッシングをかけ、「シャカシャカ混ぜて食べてごらん」と勧めました。すると息子は「おいしい!マクドナルドのサラダだー!!」とすぐに完食。うーん、見た目の特別感って大事ですね。