幼稚園のお弁当は、季節によって少しずつ様子が変わります。11月頃になると始まるのが「温飯器」。ふだんは常温で食べるお弁当も、この時期だけはほかほかに保温されて子どもたちの元へ届きます。寒い季節に温かいごはんを食べられるのは嬉しいことですが、実はこの“保温される”というひと手間が、見た目や食感に大きく影響するのです。
作る側のパパママは、温飯器に入ったお弁当を実際に食べる機会がありません。だからこそ「これってどうなるのかな」「子どもは食べやすいのかな」と不安がつきもの。年長さんくらいになると少しずつ感想を言ってくれるものの、まだまだ説明はあいまいで、結局よくわからないまま…。そんな声をよく耳にします。
そこで今回は、温飯器シーズンのお弁当作りで気をつけたいポイントを、実際の子どもたちの様子や家庭での工夫を交えながらまとめました。
生野菜・果物は別容器にして安心をプラス
温飯器に入れると、生野菜はしなしなに、果物は汁が出てしまい、お弁当全体が水っぽくなりがちです。
そのため、レタス・ミニトマト・ミカンなどは必ず別容器に入れるのがおすすめです。
子どもにも「これは温飯器に入れないよ」と伝えておくと安心です。
さらに心配な場合は、付箋に「これは温飯器に入れません」と書いて貼っておくと、先生にもすぐ伝わります。
幼稚園側からも「生野菜や果物は温飯器に入れないように」と案内されることが多いので、家庭でも同じルールで準備しておくとスムーズです。
衣のある揚げ物は“しっとり化”を前提に
温飯器に入れると、唐揚げやコロッケなどの衣はどうしてもしっとりします。
ただ、しっとり=食べにくい、ではありません。年長さんくらいになると「これはこれで食べやすい」と感じる子も多いようです。
ポイントは、余分な油をしっかり切ること。
キッチンペーパーで軽く押さえるだけで、温め後のべたつきがかなり減ります。
のり・ラップは“べちゃ化”しやすいので注意
温飯器に入ると、のりやラップも蒸気の影響を受けます。
そのため、のりまきやのりを巻いたおにぎりは、どうしてものりがべちゃッと柔らかくなることが多いです。
べちゃっとした食感が苦手な子には、温飯器の日ののり使用はあまりおすすめできません。
また、ラップにくるんだおにぎりも水滴が溜まりやすく、結果としてべちゃっとした仕上がりになりがちです。
どうしても巻きたい場合は、次の方法が安心です。
どちらも簡単に取り入れられる工夫なので、子どもの好みやその日のメニューに合わせて使い分けると、おにぎりの仕上がりが安定します。
温飯器は“保温”であって“加熱”ではない
温飯器は電子レンジのように食材を温めるものではなく、あくまで保温するだけの機械です。
そのため、冷たいものを温かくする力はありません。
次のような使い方はNGです。
表面だけがぬるく、中は冷たいまま…という状態になり、食中毒のリスクも高まります。
必ず、
- 電子レンジなどでしっかり加熱する
- 冷ましてからお弁当に詰める
この流れを守ることで、子どもが安心して食べられるお弁当になります。
子どもの“なんとなく”をヒントにする
「今日のお弁当どうだった?」と聞いても、「おいしかった」「ふつう」「わかんない」と返ってくることが多いですよね。
でも、その“なんとなく”の中に、明日のお弁当作りのヒントが隠れています。
子どもの言葉を丁寧に拾うだけで、翌日のお弁当がぐっと作りやすくなります。
まとめ:3つのポイントを押さえれば大丈夫
温飯器シーズンのお弁当は、最初こそ戸惑うものの、慣れてくると「この時期ならではのコツ」が見えてきます。
気にしておきたいポイントは次の3つです。
この3つを押さえておくだけで、温飯器のお弁当作りはぐっとラクになります。
きっと子どもも「今日のお弁当おいしかったよ」と笑顔で帰ってきてくれると思いますよ。
