我が家の子どもたちは本好きです。どのくらい好きかと言うと、図書館でひと月に30~40冊程借りて読むくらい。まだ3ヶ月の第三子は別として、幼児二人分ですので、月平均80冊近く借りています。今日も息子の分として新しく5冊借りてきましたが、2時間程かけて一人で読み切りました。

二人がどうして本好きになったのかと言う話は別でご紹介する事にして、今回は絵本からスムーズに児童書へ移行できた話をご紹介します。

 児童書の定義づけはいろいろあると思いますが、このブログでは図書館の児童書コーナーに置かれるような小学生向けの本を児童書とします。絵本と児童書って何が違うと思いますか。あくまで一人のママである筆者の考える違いですが、大きな違いは「子どもが何から想像を膨らませるか」だと思います。

絵本はすべてのページでカラーの絵が描かれており、誰かが読んであげた言葉を聞きながら絵から想像を膨らませて楽しむものです。

 一方、児童書は文章を読んで想像を膨らませて楽しむものです。低学年向けのものは挿絵が多く取り入れられていますが、それでも絵本と比べると少ないし、挿絵もカラーとモノクロで数自体が少ないです。本のサイズ自体も絵本と比べて小さく、誰かに読んでもらうよりも自分で読んで楽しむものと言う印象です。

 楽しみ方が違うため、児童書は幼稚園児にとってとっつきにくい存在だと思います。とは言え、小学校に入れば、教科書だって読まなくてはなりません。幼稚園児のうちからできれば児童書にも触れてほしいなと言うのが筆者の思いでした。

 しかし、図書館に行き慣れた年長男子でも児童書コーナーへ行って、その中から自分が読んでみたい本を探すことはとても難しいです。そこで、年長男子が興味を持ちそうな児童書をが探すことにしました。

一人目の息子がどんな児童書ならばすんなり読んでくれるのか、筆者にとって難しい問題でした。ベストセラーになっているような本?長年読まれている物語?…と悩みながら児童書コーナーを見ていたら見つけました。絶対に興味を持ってくれそうな児童書を。

見つけました、アニメ化されていて年長男子がよく知っているお話を。「落第忍者乱太郎」「かいけつゾロリ」「おしり探偵」の3つです。どれもEテレでよく見ているアニメです。「落第忍者乱太郎」と「かいけつゾロリ」は親世代が子どもだった頃から人気のあった児童書本です。これであれば息子も楽しめるはずと確信しました。

どれも80~100ページほどで、挿絵がたくさんあります。特に「かいけつゾロリ」と「おしり探偵」は迷路、クイズなど飽きさせない遊び要素が満載です。

早速年長男子に渡してみると、まずこの迷路やクイズに食いつきました。ですが、一人で読むにはそれでもハードルが高い。パラパラとめくるも文章を読んでいると言うよりも挿絵やクイズなどおまけの部分で楽しんでいる。でも、本の内容を読まないと正解できないクイズには正解したい‥と言う事で、親が読まされました。絵本と同じ感覚で、一度に一冊読み切りたい息子。これに応えるのは結構大変です。

それでも夫婦で代わる代わる読んであげていると、「ママ、違う(読み間違えている)」と、指摘をされるようになりました。そう、読んでもらいながらしっかり自分で黙読もしていたのです。筆者はこれはいけると確信しました。

 次に図書館へ行った時に、息子から「乱太郎が読みたい」と言ってきました。早速落第忍者乱太郎シリーズから数冊借りてきました。

 「読んであげようか?」と聞いたところ、「一回読んで」との事。一回読んであげると本を閉じるのかと思ったら、今度は自分で黙読を始めました。こうして年長男子が絵本から児童書へ移行していきました。

 後日、どうして落第忍者乱太郎がよかったの?と聞くと、文字が大きかったから読みやすかったとの事でした。確かに…比べてみると3つのうち一番文字が大きいです。しばらく落第忍者乱太郎ブームが続き、その後は「かいけつゾロリ」が続きました。(「おしり探偵」も好きですが、出ている数が圧倒的に少ないため、なかなか借りる事ができません。)

半年経った現在は、絵本も読みますが、借りたいとリクエストして来るのは児童書がほとんどです。

教科書に出てくるような良質な本に触れてほしいと言うのが親心かもしれません。でもそれで本に対して難しいと苦手意識が生まれてしまっては本末転倒です。そこで筆者は息子が読書って楽しいと思ってくれることを一番に考えました。その後、読む本の幅は広がってきているので今のところ大成功と思っています。

紹介したシリーズの公式URL:

おしり探偵

https://www.oshiri-tantei.com/book/

かいけつゾロリ

https://www.poplar.co.jp/book/series/zorori/

落第忍者乱太郎

https://publications.asahi.com/rantarou/