2015年から3年おきに3人目の出産をしました。コロナ禍のおかげで、産院の様子はこれまでとは異なります。出産翌日から母子同室で、授乳もおむつ替えもすべてマンツーマンで助産師さんや看護師さんがお部屋で指導。3人目の出産なのに申し訳なくなるくらい丁寧に新生児のお世話に関して教えていただきました。
「母(義母)が昔の育児を押付けてくる!今は違うのに!!」なんて話をよく耳にしますが、びっくり。3年前の育児の常識すら古い事もあるのだなーと知った事を4つほどご紹介します。
(事前情報)筆者の入院した病院
母乳育児を推奨する第三次救急対応の総合病院
→個人病院とは異なり、多くの先生、助産師さん、看護師さんが働いています。主に指導に当たるのは助産師さんなのですが、担当の助産師さんは毎昼夜で変わるため、4日間の入院で6名ほどの助産師さんがサポートしてくださいました。
沐浴後の水分補給
筆者は6年前にも3年前にもお世話指導で同じことを言われました。「お風呂上りにはしっかり水分をとらせてあげてね」パパママ教室でも産院でも同じでした。
水分補給と言えば、ばーば世代だと「白湯や麦茶」です。里帰りしたら、ばーばがお風呂上りに白湯を与えられていてびっくりしたと言うママの話を聞きませんか。
6年前も3年前も、「わざわざ母乳以外の物を飲ませる必要もないですよ、しっかり授乳(ミルク)してあげてくださいね」でした。沐浴の間は良いのですが、子どもと二人でお風呂に入り始めるとこれが結構大変。ママは自分の着替えやスキンケアが途中のなか、わが子が水分不足じゃかわいそうとしっかりと子供に授乳したものです。お風呂上がりの水分補給は筆者の常識でした。
しかし、2021年。お風呂上りの水分補給は必須ではないでした。もちろん、子どもが欲しがっていたらあげてほしいとの事でしたが、3時間ごと(間隔を決めて)に授乳しているのであれば、わざわざ上げる必要はないそうです。
産院の沐浴指導でも、30分前に授乳をして、沐浴(指導時間おおよそ30分)、その2時間後に授乳でした。概ね3時間ごとの授乳を保っています。赤ちゃんも沐浴をしたからと言って早く授乳したがる様子もなかったため、決められた授乳間隔に倣って、2時間後に授乳を行いました。
骨盤ベルト
2015年、2018年の出産では骨盤ベルトが必須でした。出産を終えた体にすぐ使捨ての骨盤ベルトを装着。そのまま1日過ごし、翌日シャワーを浴びてから持参した骨盤ベルトを装着していました。グラグラした骨盤をできる限り早く締めてあげようと言う流れだったと思います。
2021年の出産では骨盤ベルトの装着は必須ではなく、「腰が痛いのであれば(サポートの意味で)骨盤ベルトを締めるのもひとつよ」でした。言われてみれば前ほどトコちゃんベルトの話も聞かなくなったような・・・?
へその緒が残っている時の新生児へのおむつのあて方
これも上の子2人と異なりました。上の子の頃は、へその上におむつがあたらないように、手前を折ってあてていました。しかし、今回手前を折ってあてると言った指導はありませんでした。へその上におむつが当たっていても問題なしです。これももはや昔の常識なのですね。
ただし、おへその消毒はするようにとの指導。へその緒が取れた後も、おへそがじゅくじゅくしている間は、めん棒に消毒液をつけて、消毒してくださいとのことでした。消毒液は市販のマキロンなどで大丈夫です。
母乳育児
現在も推奨はされていますが、6年前、3年前よりも更に緩い感じになってきました。筆者が入院した産院が母乳推奨だったから余計かもしれませんが、以前の指導は入院中にいかに母乳育児に導いてあげられるかを重視したものでした。母乳をあげるたびに前後で計測をし、何グラムの母乳をあげられているかをチェックしていました。筆者は一人目の出産の時、なかなか思うように母乳が出なくて、悲しいやら笑えるやらもう複雑な心境でした。
今回も同じ産院ですが、子どもの体重計測は1日1回。母乳を希望する場合は、ママの体調と赤ちゃんの体重の減少率を確認して、ミルクの回数や量を調整しながら無理なく進めていくと言う流れでした。母乳育児はお勧めだけど、ママの体を一番に。お家に帰ってからが本番、病院にいる間はできる限り休んで体調を回復させて、無理はしないでね、と言うのが今の常識かも。
同じ産院で3度出産した筆者が驚いた新生児の育児新常識でした。産科の病院は先生や助産師さんがママにどのような育児を行ってほしいのかで指導が異なるかもしれません。一つの例として、参考にしていただければ幸いです。