【2024年度入園】幼稚園考査を振り返る@杉並区
2024年度の入園考査が終わりました。もちろんすべてではありませんが、筆者が行動する範囲における幼稚園考査事情を振り返ります。
定員を満たした幼稚園はほとんどなし
杉並区の子供園(区立幼稚園)は6園ありますが、応募者多数による抽選が行われたのは一つ。あとは全員入園が決まりました。私立幼稚園も筆者の聞く限り定員を満たした幼稚園はありません。
少なくとも5年程前までは保育園も幼稚園も激戦区だった杉並区。当時の区長が宣言した通り、数年で待機児童はいなくなりました。同じく数年で様変わりしたのが幼稚園。0、1、2歳で保育園に入園する人が増えているからか、入園希望者が減っています。そのため、5年前と比較して募集人数も減らしている幼稚園が多いのですが、それでも定員を満たせない状況です。
満三歳児クラスやプレ幼稚園等、幼稚園側も様々な取組みをされていますが、入園希望者の多くを兄弟の下の子が占め、一人っ子と第一子をどれだけ獲得できるかにかかっている状況です。
2023年度を振り返っても、4~5年前の園児数の半分~1/3程度の人数しか集まらなかった幼稚園が多いです。少人数制ではない幼稚園ももはや少人数制のような状態です。20人の定員に対して園児が3名なんて幼稚園もあるとか。皮肉な話ですが、保育園の数が増えすぎて保育の質が問題になればなるほど、幼稚園の保育は手厚くなっていくと言う…。幼稚園が破綻しなければ…ですが。
一方で、近隣の区に目をやってみると概ね定員を満たせている幼稚園があるそうです。しかし、話を聞いていくと、なんとこの数年で近隣の幼稚園が複数廃園となってしまい、残った幼稚園の一つだからだそうです。どうやらその地域、選べる幼稚園が2つしか残っていないとか…。
ちなみに現在は、幼稚園対保育園の卒園児数はおよそ3:7の比率だそうです。(小学1年生の学童比率も体感ですが6~7割です。)保育園に預けることができて、共働きが増えて、入園希望者が減っているのも当然かもしれません。幼稚園も働くママを応援するような長時間預かりや配食などサービスが増えてきているのですが、それでもやっぱりサービス面では保育園に軍配が上がってしまうのでしょう。保育の質だけを考えると絶対幼稚園だと筆者は思うのですが…。
2025年度以降、幼活をする際は希望する幼稚園が廃園になる可能性があるかどうかも気にしておいた方がいいかも…?