考えなくてもあたりまえの話ですが、幼稚園だって募集人数を超える入園希望者が出た場合、なにかで入園できる園児を決めなくてはなりません。おおよそ3歳の子どもの入園、いったい何で決めるのでしょうか。
いわゆるお受験でない限り、幼稚園の園長先生が口をそろえて言うのは、「子どもでは決めません」です。ならば完全抽選でいいじゃないとも思うのですが、完全抽選を決めている幼稚園って意外に少ない。多くの幼稚園では「願書」を提出し、「考査」を行います。
自身の2度の幼活の経験と、いくつかの幼稚園の園長先生から聞いた話から具体的に幼稚園の考査について考えてみました。
幼稚園の考査って何のためにするの?
一言に幼稚園に入園できる子どもを決めるためです。でもこれってすごく難しいんですよね。
例えば、認可保育園は応募してきた子どもを、指数と呼ばれる客観的な点数と決められた優先順位で、行政が評価して決めます。公立幼稚園(子供園)は行政による完全抽選です。
つまり、第三者が客観的に評価や抽選をして決めます。保育園や公立幼稚園の先生たちにご家庭や子どもを選ぶ権利はありません。
でも、私立幼稚園は違います。それぞれがそれぞれの価値観で入園できる園児を決めるのです。ある幼稚園に取材で訪問し、園長先生に直接お話を聞いた事があります。その幼稚園は一度子供園(行政管轄)へ移行し、数年後私立幼稚園へ戻しました。話を聞いてみると、戻した理由は幼稚園で入園する家庭を決められなかったことにあるようでした。それなのに、「子供では決めません」って言うのですよ。これってどう思いますか?
幼稚園の考査は何をするの?
筆者の子どもやお友達が通う幼稚園で実際に行われた考査です。大きく分けると大体4つに分かれます。
①願書、親子面談
②願書、親のみ面談、子どもはグループによる行動観察
③願書、親子面談、行動観察
④完全抽選
④以外は、子どもを見て決めているのでは・・・?って思いますよね。でも意外と入園してみると発達に悩んでいるお子さんが幼稚園に入園しているケースは多いです(障害者認定を受けているなどを除く)。となるとやはりお子さんで選んでいるわけではないんです。
では幼稚園が何を見ているのか
あくまで筆者が考えた結論ですが、幼稚園が見ているのは「パパママがいかにして幼稚園とのご縁をつないだかという頑張り」だと思います。