幼稚園には課外活動と言う、保育時間が終わったあとの習い事があります。課外活動は幼稚園の場所を利用して別団体が行っているもので、別に授業料が掛かります。参加は任意ですが、それなりの人数が参加します。そこで、幼稚園を4年間経験した筆者が課外活動と一般的な習い事を比較してみました。

幼稚園の課外活動

 まず幼稚園の課外活動のメリットを考えてみます。

慣れた環境で行える

 課外活動は知っている場所で、知っているお友達と一緒に参加できます。習い事だと知らない人も多く、年齢で区分けされているものばかりではないため、自分以外は年上しかいないなどとても緊張しやすい環境です。場所も知らないところだと緊張しやすいです。

送迎の負担が少ない

 パパママにとってのメリットですが、幼稚園の課外活動は、保育終了後、パパママのお迎えなしで、そのまま課外活動が始まります。よって、課外活動のある日は、パパママのお迎えが課外活動の分遅くなります。

 さらに、課外活動は下の学年から始まります。上の学年は下の学年が課外活動を行っている間は、教室で自由遊びをして待っていることも。よって上の学年になるとお帰りの時間は夕方になることも。

費用が安い

 幼稚園の課外活動は月謝が団体割引を適用されています。普通に習い事をするよりも1割~2割程度安くなっています。

習い事のメリット

 続いて普通の習い事のメリットを考えます。

選択肢が多い

 習い事の選択肢が多いです。幼稚園内の設備ではできないような習い事(スイミング、ピアノなど)は習い事一択です。

個人のスキルに合わせたレッスンが受けられる

 課外活動は、幼稚園の園児のスキルに応じた活動を行います。例えば体操を例にすると、クラスで運動神経が普通の子を基準に行います。よって、運動が得意な子は物足りないし、苦手な子は苦労するかもしれません。

 その点、習い事だと自分のスキルに合わせたクラスを選ぶことが可能です。

送迎が大変

 習い事の送迎は親です。習い事の場所までの移動手段が必要ですし、小一時間で送迎の二往復しなくてはなりません。二往復が面倒であれば、習い事の時間は近くで時間をつぶす必要があります。

課外活動と習い事どちらがいいか

 親の負担だけを考えると、間違いなく課外活動がお得です。お迎えの時間は遅くなるし、お迎えもいつもの幼稚園なのでとても楽です。同じことをしようと考えると費用も習い事と比べると安いです。

 しかし、課外活動の選択肢は少ないです。月火木金(午後まで保育がある日)に課外活動があったとしても4種類だけしかありません。 

 さらに本格的にやりたいとか、極端に苦手な事を克服したいと言ったニーズにはマッチしません。

 例えば小学生になったら本格的にサッカーがしたいので、幼稚園からサッカーを始めておきたいと言う技術向上を目的としたものであれば、習い事がいいです。幼稚園のお友達と遊び感覚で楽しめたらいいと言う場合は幼稚園の課外活動がおすすめです。