年少さんで入園すると幼稚園のお弁当は3年間続きます。結構大変だなと思いますが、子どものお弁当は小さく、意外と入らないためルールを作ると楽です。作り方が楽なだけではなく、気持ちがとーっても楽になります。
では、どんな風にルール化をしたらいいかをご紹介します。
その1 主食はごはんに統一
ごはんは嫌いで一切食べないと言うお子さんでなければ、主食はごはん一択にしましょう。と言うのも、パンにすると意外と時間がかかるんです。パンの場合、いつものお弁当箱に入れようとするとサイズが難しい。
例えばサンドイッチにしようと思うと、パンの耳を落として、更に3等分にすると一般的なお弁当箱に入る高さになります。でも、3等分に切ると2等分と比べてはさんだ具がはみ出しやすいです。一般的なお弁当箱にパンを入れてしまうと、おかずを入れるスペースがほぼありません。更に子どもにとってちょうどいいボリュームが入れにくい。おかずが入れられないからと割り切って、3切れ入れたら8枚切りの食パンが2枚です。幼稚園児にとっては結構なボリュームです。さらにロールパンだと高さが入らないし、コッペパンだとはみ出します。
その点、ごはんなら平に入れたちょうどいい量が入れやすいし、おにぎりでもパンよりかさばりません。一人で食べるのが大変な時期は、スティック状のおにぎりにしたり、一口大のおにぎりも便利。時間がなかったら平に入れたごはんにふりかけも良し。冷ご飯しかなかったら、ちゃちゃっとチャーハンやチキンライスにすると、ママのご飯も一緒に作れちゃいます。なにより入れ方に悩まないご飯に統一が良いです。
年少さんの一般的なお弁当箱(350ml)に入れるなら…子ども茶碗に半分くらいが目安
その2主菜はローテーションが基本
幼稚園のお弁当は好きなものを入れましょうと言われます。幼稚園のお弁当は、おいしく時間内に食べきることが一番。お弁当がおいしかったと感じるのは、大好きなおかずが入っている事がポイントだと思います。そう感じてもらいやすいのが、主菜が大好きなおかずである事ではないでしょうか。
ハンバーグや空揚げはもちろん、ウインナーやミートボール、ナゲットも好きな子が多いのではないでしょうか。夕飯で作る時に多めに作って冷凍し、数日空けてお弁当がおススメです。ウインナーとミートボールはチルド総菜をストックしておいて、毎週〇曜日はミートボールの日と決めておけば悩みません。ウインナーはそのまま入れるだけではなくケチャップ炒めにしたり、形を変えるだけで週に2回はいけちゃいます。
年少さんの一般的なお弁当箱(350ml)に入れるなら…大体卵半分くらいのスペースに入れることを考えましょう。空揚げなら1個、ウインナーなら小さいもので2~3本、一般的なサイズで1~2本が目安。
その3副菜の一つは生野菜かゆで野菜にする
野菜が一つ入っていると子どものお弁当のレベルがグーンとあがります。野菜嫌いの子なら、食べられる野菜を。野菜好きの子の場合は、できれば色別にいくつかパターンを決めておくと便利です。いずれも入れる量はプチトマト1個~2個分です。
赤ならプチトマト
すぐにさっと入れられて、更に彩を添えてくれる野菜を決めておきましょう。洗ってすぐに入れられるプチトマトが一番便利です。(水分が残っていたり、ヘタがついていると傷みやすいので必ず取りましょう。)
緑は豆類
ゆで置きできる枝豆やソラマメ、スナップエンドウなどの豆類も便利。週のどこかでゆでて、ぜひストックしておきましょう。
黄色はゆでたにんじんやかぼちゃ、さつまいも
温飯器の時期は、生野菜がいれられないのでゆで野菜がおススメです。時間のある時に、厚めに切って、型抜きしたニンジンやさつまいもなども重宝します。何かの調理のついでに作っておくといいです。
その4副菜の2つ目はたまごで決まり
たまご好きなお子さん多いですよね。お弁当にも入れやすいし、栄養もあってとっても便利。毎日入っていても飽きません。
これもローテーションを決めちゃいましょう。メニューを考えるのが一番大変。いっそのこと曜日できめちゃったらどうでしょうか。ゆで卵、卵焼き、スクランブルエッグ、小さな目玉焼き。具材を入れると無限大です。
小さな目玉焼きは、ウズラの卵でもいいですが、生卵を冷凍して、翌日殻を割って中身を包丁で切って、凍ったままフライパンに投下でOKです。
スクランブルエッグはミックスベジタブルを入れたり、ハムを入れたりもよいです。
年少さんの一般的なお弁当箱(350ml)に入れるなら…ゆで卵なら半分(入れやすさを考慮して)主菜の半分くらいのスペースに入れられる量。スクランブルエッグだと、残っているスペースを埋めるのに調整しやすいです。
その5どうしても余ってしまったスペースにはキャンディチーズを
おかずは3品あれば十分です。お弁当の目的は栄養補給ではなく、あくまでおいしく食べきる事。品目は夕飯で補いましょう。とはいえお弁当なのでスカスカだと登園中に偏ってしまって、残念なことに。そうならないようにある程度隙間がないようにつめたいところ。
もし、スペースが余ってしまったら、キャンディチーズを入れちゃいましょう。おまめとか常備菜でもいいと思いますが、余るかどうかわからないスペースのために準備をしておくのは時間の無駄。お弁当を詰め切って思いがけず余ってしまったスペースに、簡単に詰められるのがキャンディチーズです。
プロセスチーズなので日持ちもするし、傷みにくいのもポイントです。余ったスペースによって、包みをとったり、半分に切るのもいいと思います。
番外 子ども一人ではなくて、下の子の分やママの分も一緒に用意する
少ない量のお弁当をわざわざ用意するのってとってもおっくう。お昼を自宅で食べる兄弟がいる場合はぜひその子の分も一緒に作りましょう。ついでにあまりそうならママの分も一緒に作ってしまうと更に楽です。
ただし、パパの分のお弁当は一緒に作らない方が賢明です。男性のお弁当箱を同じおかずだけで埋めようとするとかなり無理があります。どうしても作らなくてはならない場合は主菜を変えるとか、卵料理だけ一緒にするとか、一部だけを共有するのがいいと思います。
お弁当箱に対してのボリューム感も併せてご紹介しました。3年間も続く小さなお弁当に対して、日々献立を考えて作り続けるのはとても大変。ルールを作って、考える時間だけでも短縮してみてください。お弁当作りの大変さが緩和されますよ。